歯科医が教えるオールオン4のすべて » オールオン4の歯科医院選び

オールオン4・歯科医院の選び方

オールオン4を受ける歯科医院を選ぶ際に、押さえておきたい点と、その理由についてまとめました。歯は私たちの生活に欠かせない非常に大切な器官です。長期的なパートナーにふさわしい歯科医院を選ぶようにしましょう。

歯科医師選びで押さえるべきこと

カウンセリングに時間をかけるか

オールオン4をはじめとするインプラント治療では、事前のカウンセリングが重要です。「患者さんが抱えている悩み」「歯や歯茎の現状」「治療期間の相談」など必要な項目をじっくり時間をかけて確認してくれるかで、良い歯科医師かどうかがわかります。

カウンセリング時間が少ないクリニックだと、不安や疑問が残ったまま治療を進められてしまうので注意しましょう。

歯科医師・スタッフに技術があるか

歯科医師やスタッフに技術があるか見分けるポイントは、主に「症例や実績が豊富さ」「所属学会と保有資格」「人柄」の3つです。

人の口腔内環境は個人差が大きいので、症例や実績が豊富なほど幅広い症状に対応が可能。所属学会や資格は、向学心とスキルを計る指標になります。人柄は「この人にお願いしたい」という信頼と安心を得るために大事な要素。この3つを満たしていれば、技術のある歯科医師・スタッフといえるでしょう。

設備が充実しているか(感染対策を行っているか)

オールオン4(インプラント)の治療では専用の機器・手術台のほか、感染症対策の充実が重要になります。

代表的なものだと、骨を立体的に撮影できるCT、細部まで見られるスコープ、歯科医師が手術を行ないやすい専用の手術台など。インプラント手術を受ける前の手洗いを徹底しているか、無菌室を用意しているかなど、感染症対策がされているか確認するのも大切です。これらをクリニック選びのポイントにするといいでしょう。

詳細な検査・診察を行ってくれるか

検査や診察は、インプラント手術が受けられるかどうかのチェックでもあります。

歯周病や持病、血液検査の結果によってはすぐにインプラント手術を受けられません。そうした細かな検査や診察を行なわず安易にインプラント手術を進めると大きなトラブルにつながります。

手術ができる状態だったとしても、CT検査や複数枚のレントゲン撮影をせずに治療を進めようとするクリニックは避けたほうが良いでしょう。

取り扱っているインプラントを開示しているか

取り扱っているメーカーが開示してあると、事前にインプラントの特徴をつかめるだけでなく、メーカーの信頼度が調べられるというメリットがあります。

世界的シェアの多いメーカーの商品を使用しているクリニックなら、もし国外で治療を受けることになっても問題なくリカバーできるのが魅力。オールオン4に向いているノーベルバイオケア社をはじめ、ストローマン社、デンツプライ社のものなどが有名です。

低価格を強調しすぎていないか

インプラント治療は自由診療のため、高額になりやすい傾向にあります。反面、驚くほど安い価格で治療しているクリニックがあるのも事実です。

安価であれば、経済的な負担は軽減されますが、歯科医師の技術やインプラントの品質に問題があり、結局再手術が必要になってしまうケースがあります。安すぎるインプラント治療をうたっているクリニックの「安さの根拠」がはっきりしているかどうか見極めることが大事です。

インプラント認定医はいるか

インプラント認定医とは日本口腔インプラント学会に所属していて、インプラントに関する一定基準以上の知識をもっている歯科医師のこと。

学会の認めた学術大会・研修会・講習会に参加し、インプラント医療に関して適切かつ充分な学識や経験を有する歯科医師のみが認定されます。技術の必要なオールオン4治療を受けるなら、インプラントに対する専門的な知識をもっているインプラント認定医のいる歯科医院を選びましょう。

さらに技能の高い歯科医師が認定される「インプラント指導医」がいるクリニックも安心です。

MRI・CT検査への知識はあるか

MRIは磁気共鳴画像といって、強力な磁石を使って人体内部の詳細な様子を写し出せる画像のこと。CTは超音波を使用して撮る写真です。オールオン4の治療でもインプラント挿入部分や顎の骨を確認するために利用する場合があります。

MRI検査を行なう場合、チタンやチタン合金を使用したインプラントなら検査に影響はありません。ただ磁石が装着されているインプラントは画像を乱してしまう可能性があります。また、CT検査はチタンや従来歯科治療に用いられてきた金属材料によって影響を受ける場合があるとの報告がるので注意しましょう。

正確な検査を行なうためにMRIやCTへの知識があるクリニックを選ぶことが大切です。

生涯を見据えた長期治療が行えるか

インプラントの寿命は現在の研究報告を見る限り、明確には判断できません。システマティックレビューなどを参考にしたところ、部分的または全部の歯が欠損していた場合、10~15年のインプラント生存率は上顎で90%程度、下顎で87~92%です。手術時の状況によってはもう少し下がる可能性もあります。

より寿命を延ばすためにはメンテナンスが重要。歯は一生必要になるものなので、生涯を通したケアが必要になります。何かトラブルが発生したときでもすぐに対応してもらえるよう、長期的なサポート体制が整っているクリニックかを確認することが大切です。

術後の保証をアピールしていないか

インプラント治療には保証がついていることが多くあります。その長さは3~10年と歯科医院によってさまざま。一見、保証があったほうが安心だと思ってしまいがちですが、保証だけでクリニックを選ぶのは避けましょう。

そもそも10年以上の治療経験をもたない歯科医師が、10年保証を用意しているのはおかしな状況です。できるのかもわからない内容の保証を用意しているということになります。確認すべきなのは保証があるかどうかではなく、トラブルをリカバーできる設備が整っているのかどうか。どんなに保証が長くてもそれに伴う体制が整っていなければ意味がありません。

術後の保証を過剰にアピールしている歯科医院には注意が必要です。

再治療に対応しているか

インプラント治療は比較的成功率の高い治療ですが、もちろん100%ではありません。少なからずトラブルが発生するケースがあります。

再治療を受け入れている歯科医院は、あらゆるトラブルの臨床データを蓄積している証。多くの症例に対応してきた、技術力の高い歯科医院と判断できます。もしもの事態も考え、再治療に対応してくれるクリニックを選ぶようにしてください。

自分の歯の状態に近いオールオン4の症例は?