歯科医が教えるオールオン4のすべて » インプラントができないケース » 腎機能障害

腎機能障害

腎機能障害を持っていると、インプラント治療を受けられない場合があります。

ここでは、腎機能障害を持っているとなぜインプラント治療が受けられないのか、その理由と危険性、治療を受ける際の注意点を説明しています。

腎機能障害がなぜ危険か

腎疾患の中でも慢性腎疾患(糖尿病性腎症・慢性糸球体腎炎・腎硬化症・ネフローゼ症候群など)に該当する人は、症状に気付いていないケースがあります。

そのため、自分が腎疾患を抱えていると気付かずに、インプラント治療を希望することがあります。

合併症によるリスクも

慢性腎疾患はさまざまな合併症(高血圧症・浮腫・うっ血性心不全など)を伴うことが多く、インプラント手術の術前検査で異常値が見られた時には、内科での再検査が必要になります。

これらの合併症は、インプラント体の埋入手術時の危険度と関係しています。

[※1]

治療の際の注意点

腎不全で透析治療をしている方や、重度の腎疾患を持っている人は、免疫力が低下しているため、傷が治りにくかったり、血が止まりにくくなったりする恐れがあります。

また、腎不全による貧血の方、低タンパク血症の方、ステロイド薬の投与を行っている方は、さまざまな感染症にかかりやすくなるため、インプラント周囲炎や骨髄炎、蜂窩織炎などの感染症などにかかりやすくなります。

唾液分泌量が減ることによるインプラント周囲炎罹患率向上

また、腎透析をするようになると、唾液の分泌量は通常の人のおよそ1/4にまで減少してしまうと言われています。

口の中が乾燥してしまうと歯周病やインプラント周囲炎の罹患率が上がってしまいます。

他にも、腎不全の治療によって骨の状態が脆くなることもあるため、インプラントがあごの骨と結合しないことも考えられます。

したがって、インプラント治療を受けることは難しいでしょう。

[※2]

安心してインプラント治療を受けるために

腎疾患を抱えている人は免疫力が低下しやすく、傷の治りが遅くなってしまいます。

インプラント治療はメスを使った手術を行うため、どうしても出血を伴います。そのため、腎疾患者がインプラント治療を受けるのは危険です。

また、重度の腎疾患者だと血液透析を受けて、骨が脆くなっている場合があります。

インプラント体を埋め込む際には骨に大きな負担をかけるため、骨が脆くなっていると、インプラント治療が受けられません。

しかし、腎疾患の症状が軽ければ問題なくインプラント治療を受けられることもありますので、インプラントの術前検査を受け、歯科医師に相談してみましょう。

参考文献

自分の歯の状態に近いオールオン4の症例は?