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高血圧

高血圧を患っている人がインプラント治療を受ける際に引き起こされる危険性の理由について調べてみると、出血が止まらなくなることがあるようです。

急な血圧の上昇や歯肉増殖症の可能性なども考えられます。

これらのリスクを減らして安全にインプラント治療を受けるには、どんなことに気をつけたらいいのかもまとめました。

高血圧症を患っているけれどインプラント治療を考えている人は、ぜひチェックしておくことをおすすめします。

高血圧症がなぜ危険か

血圧が140/90mHg以上の高血圧の人、または高血圧症を患っている人は、動脈硬化が進行して脳や心臓、腎臓などへの合併症のリスクが高くなります。

合併症を発症すると、手術時に血圧が著しく変動して、各臓器の重要な血管に障害が起こる可能性が高くなるのです。

そのため、合併症の人がインプラント治療時を行うと出血が止まりにくくなり、手術の止血が上手くいかない場合があります。急に血圧が上昇することで心臓に負担がかかり、脳出血を引き起こす可能性も考えられるでしょう。

コントロールされていれば問題が生じることは少なくなる

疾患が十分にコントロールされている高血圧患者であれば、インプラント治療で問題が生じることは少なくなります。ただし、患者の不安や緊張、疼痛(とうつう)などによって血圧は10~30ほど容易に上昇するので、極力ストレスの少ない治療を心がけるべきだといえるのです。[※1]

治療の際の注意点

高血圧症の場合にインプラント治療を行う場合、どんなことに注意すべきかを調べてみました。

治療中に血圧が上昇する

治療によるストレスで、血圧を上昇させる可能性があります。

治療の痛みを緩和するために行う局所麻酔薬の注射も、注射針を入れるときは痛いもの。この痛みが、血圧を上昇させる原因のひとつになります。

インプラント治療では、血圧の上がり具合をモニターで確認してもらい、急激な血圧上昇に注意してもらうといいでしょう。

投薬時の注意点

インプラント治療後に、抗菌薬や鎮痛薬を処方される場合があります。

高血圧症の治療薬と組み合わせて服用すると、薬の効果が下がって腎臓にダメージを与える可能性があるようです。

薬を飲み合せるときは、主治医に相談して服用するようにしましょう。

歯肉増殖症の可能性

高血圧症の治療薬に、カルシウム拮抗薬と呼ばれる薬剤があります。

この薬の副作用には、歯肉増殖症になる可能性があるのです。

歯肉増殖症とは歯ぐきの腫れのことで、歯ぐきが腫れると見た目が悪くなるだけでなく歯磨きがしにくくなり、虫歯・歯周病予防が困難になります。

有効な治療方法は、原因となるカルシウム拮抗薬の服用を中止することです。中止が難しい場合は、口腔内の清掃が行われます。

インプラント治療後は定期的なメンテナンスはもちろん、自宅での歯磨きを行って歯ぐきの状態を良好に保ち、インプラントを長持ちさせることが大切です。

安心してインプラント治療を受けるために

インプラント治療は、患者の安全性が最優先に考えられています。そのため、高血圧の場合だと歯科医師によって治療の可否の判断が異なるのです。

少しでもリスクがあると治療はできないという歯科医師がいる一方で、設備や配慮に自信を持ち、ある程度の高血圧なら治療を行えるという歯科医師もいます。

治療のリスクが高いと判断された場合は、治療を受けられない可能性が高くなるでしょう。安心してインプラント治療を受けるには、信頼できる設備の整った歯科医院を探して、高血圧でもインプラント治療ができるかを、実際に相談してみるのがおすすめです。

参考文献

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