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インプラントができないケース

このページでは、インプラント治療の前に受ける検査についてまとめています。検査の重要性やインプラントが受けられない病気や症状について調査しました。

インプラント治療前に受ける検査の重要性

8割の人に自覚症状が無かった

2012年に行なわれたインプラント治療のシンポジウムでは、とある医院に訪れた769人の患者のうち、血液検査や尿検査で52%の人に、糖尿病や貧血などの数値で異常が見られたそうです。また、異常が見つかった8割の人は自覚症状がありませんでした。検査せずにインプラントをしていたら、何らかのトラブルになっていたかもしれません。事前検査の重要性が、浮き彫りになる結果となりました。(※1)

インプラント治療前の検査とは

インプラント治療の前に行なう検査について見てみましょう。

治療の前に準備することは?

インプラント治療を受ける前に、自分の体の状態を知っておくことをおすすめします。自覚症状が現れにくい疾患の場合、歯科での検査をすり抜けてしまうと、「傷が治りにくい」「感染症になってしまった」「インプラントがすぐ脱落してしまった」などのトラブルに発展しかねません。

外科的な手術を伴うため、万が一があっては大変です。インプラント治療の前には、内科などで健康に問題が無いか診断してもらいましょう。

歯科ではどんな検査があるの?

インプラント治療の前に、歯科クリニックでは以下のような検査が行なわれます。

口腔内を目視で確認

歯並びや歯周病の有無、歯茎の状態などを細かく確認。むし歯や歯周病が確認されたときは、感染症を防ぐためインプラント治療よりも歯周病の治療が優先されます。

CTやレントゲンの撮影

顎の骨や歯並びを確認し、骨の状態やインプラントを埋め込む位置など確認します。CTではなくレントゲン撮影の場合は、立体的に骨の形を捉えるために複数枚撮影してくれるかを確認するのがよいでしょう。

血液検査や尿検査

外科的な手術を伴うため、「血が止まりにくくないか」「合併症のリスクはないか」などを検査。患者さん自身に自覚症状無い場合も多く、外せない検査となっています。

インプラント治療が受けられない持病や症状

どういった病気や症状を持っていると、インプラントが受けられないか見てみましょう。病状によっては可能な場合もありますが、必ず主治医と相談してくださいね。

糖尿病

糖尿病の方は免疫力が低下しているため、歯周病や感染症へのリスクが高くなります。血糖値のコントロールが可能であれば、インプラント治療が受けられるケースもあるので、かかりつけ医に相談してみてくださいね。

糖尿病患者が行うインプラント治療の
注意点とうける方法

高血圧症

血圧140/90mHg以上の高血圧の人、または高血圧症の人は動脈硬化が進行している可能性があります。急な血圧の上昇や降下、脳や心臓、腎臓などへのリスクが高いため、手術が難しいのが現状です。

高血圧症患者が行うインプラント治療の
注意点とうけられる条件

骨粗しょう症

インプラントを埋め込んでも上手く固定されない・インプラントと骨が癒着しないなどの懸念があります。骨が足りない場合は、骨移植治療が行なわれることも。治療により骨粗しょう症が改善すれば、インプラントは可能です。

虚血性心疾患

歯周病の菌が万が一体内へ入った場合、感染性心内膜炎を引き起こす危険性があり高リスクです。しかし、心筋梗塞の発作が半年以上起きていない場合は、インプラント治療が受けられるケースもあります。

肝機能障害

肝臓に何かしらの疾患がある場合、「術後の傷が治りにくい」「血が止まりにくい」「手術で使用する薬剤が代謝されにくい」といった問題が起こる可能性があるため、インプラント治療を断られるケースがあります。

腎機能障害

腎疾患があると、免疫力が低下したり術後の傷が治りにくかったりします。また、人工透析を受けている方は骨がもろくなっているため、インプラント治療が受けられません。症状によっては可能なため、医師と相談してください。

貧血

貧血の場合、治癒能力や免疫力の低下が見られることがあります。術後の傷が治りにくくなるだけでなく、感染症のリスクも高まるためインプラント治療が受けられないケースも。貧血が改善すれば、手術が可能になるので、医師と相談することをおすすめします。

ステロイド薬服用者

長期間にわたりステロイドを使用していると、副作用により免疫力が低下します。むし歯や歯周病が悪化しやすく、感染症のリスクも高いためインプラント治療を見送るケースも。事前に抗菌薬を使うなど対策ができるので、医師とよく相談してみてください。

喫煙(ヘビースモーカー)

ニコチンの影響で手術の傷が治りにくかったり、インプラントと骨の癒着が悪くなったりする場合があります。また、歯槽膿漏に似た症状を発症したときに進行が早まるケースも。インプラント治療をするなら、禁煙するのがいいでしょう。

キレイな歯を取り戻すなら事前の検査は必須

自覚症状のある無しに関わらず、インプラント治療が受けられるかどうかの検査はするようにしましょう。歯科医師がきちんと患者さんの状態を知らなければ、良い治療も受けられません。

持病がある場合は、病名や飲んでいる薬、病状などをかかりつけの医師と歯科医師の両方に相談して、インプラント治療が可能かどうか・どう治療を進めれば良いかを考えてみてくださいね。

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