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オールオン4の治療の流れ

気になるオールオン4治療の流れについてまとめました。事前の審査診断から手術後のセルフケアまで、治療に臨むうえで知っておきたい全体の流れを詳しく解説しています。

ステップ1.診査診断・説明と同意

オールオン4治療に限らず、まずは患者さんがどのようなことに悩んでいるのか、実際に体にどのような変化が現れているのか。これらを調べる必要があり、これを「診査」と言います。そして、診査で得られた情報を元に、原因である病気を推定します。これを「診断」と言います。診断の後に、その病気を治すために何をしたら良いのかを考えます。これを「治療方針の立案」と言います。歯科医師は自ら考えた治療方針や、その他の治療方針、リスクなどを患者さんに説明し、患者さんは自ら治療を選択します。場合によっては、オールオン4よりも良い治療方針があるかもしれません。これを「説明と同意( informed consent)」と言い、また同時に「治療方針の決定」となります。

ステップ2.インプラント埋入と仮歯装着

治療が始まり、次の大きなステップとしては、インプラントの埋入手術と、仮の歯の装着です。オールオン4ではこれらを同日、もしくは日をまたいで、通常48時間以内に行われます。インプラント手術は40~90分程度必要で、その後の仮歯の装着は、手術の止血確認など、休憩を挟んでから行われます。手術の日は手術と仮歯の装着を行いますが、施術が終わった後も麻酔の影響が残っていますし、安静にしていることが望ましいので、丸々1日予定を空けておくようにすると良いでしょう。

ステップ3.最終上部構造の製作

一般的に、手術後、3~6カ月が経過したら、仕上げの段階として最終上部構造の製作にとりかかります。製作前にまずは、インプラントと骨がしっかりと結合しているかのチェックを行います。問題がなければ、次に噛み合わせの調整や歯の大きさ、形、色などを決める見た目の調整を行います。調整が完了したら上部構造の型を取り、出来上がり次第仮歯と入れ替え装着すれば完了です。

メンテナンス(定期健診)

オールオン4のみならず、すべての歯科治療は、歯が入ったら完了、というわけではありません。インプラントが虫歯になることはありませんが、依然として周囲の粘膜や骨の組織はご自身のものですし、お口の中の細菌も共存しています。そして、歯磨き習慣などの生活習慣に対する治療は継続しています。そのため、治療後は少なくとも3~6カ月に1度のペースで定期的にプロのメンテナンスを受けることが大切です。こまめにメンテナンスを受け、見た目も噛み心地も最適な状態を保つようにしましょう。

セルフケア

オールオン4をしても、他の歯科治療をしても、メンテナンスに通院しても、患者さんご自身がご自宅で適切なセルフケアをされない限り、その治療結果は長く持たない可能性が高くなります。オールオン4治療を受けられる多くの患者さんが、そもそも適切な歯磨きの習慣が定着していないために、虫歯や歯周病などで多くの歯を失っていると推察されます。適切なセルフケアの習慣をご自身に定着させることが、オールオン4治療の中でも最も大切な「治療」ではないでしょうか。

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