歯科医が教えるオールオン4のすべて » オールオン4の症例 » 症例020.男性の上顎オールオン4症例(60代)

症例020.男性の上顎オールオン4症例(60代)

症例概要

来院の経緯 歯がグラグラになったので、なんとかして欲しい。
治療にかかった費用 上顎300万円
治療のリスク この患者さんの上顎骨は極端に歯槽骨が少なく前歯部に短いインプラントしか使用できない。また、このような場合は上顎結節部にもインプラントを追加するのだが、この症例では患者さんの上顎結節部に骨が全く無いのでインプラントを埋めることができないので、即日に動かない仮歯を装着するにはザイゴマインプラントを使用する必要がある。ザイゴマインプラントは顎骨では無く、頬骨にインプラントを埋入するので非常に高度な手術スキルを要求される。海外ではインプラントが眼窩内に入り込んだという事故が報告されている。また、この患者さんは骨格製の下顎前突で、可能であれば術前以上のバランスのとれた顔貌を追求したい。
予後について 患者は治療終了後7年経過しているが、現時点でも治療終了時の良好な状態を維持しており、今まで問題は起こっておらず今後も良好な経過を期待できる。
治療を考えている人へのアドバイス オールオン4を提唱したパウロマロによると上顎フルアーチインプラント治療の15%はザイゴマインプラントを用る必要があるとのプロトコルを提唱した。しかし、このインプラントは上顎洞内を貫通するので、一度、上顎洞炎を起こすと撤去する必要が出てくる。最近の報告ではザイゴマインプラントは術後上顎洞炎の合併症の発現頻度が高いとの指摘があり、現在吉岡歯科では、ZIMMER-BIOMET社のT3インプラントや様々なインプラントとサイナスリフトの併用により、ザイゴマインプラントを用いない一日で動かない仮歯を装着できるDIEM2というコンセプトに治療方針をシフトしているが、過去に上顎洞炎根治術を行って上顎洞が萎縮消失したような症例ではザイゴマインプラントは唯一の選択肢となる。。

治療内容の詳細

オールオン4症例
術前パノラマレントゲン写真
オールオン4症例
術前正面觀
オールオン4症例
術前上顎咬合面觀
オールオン4症例
術前下顎咬合面觀
オールオン4症例
通常の表情では上の歯はほとんど見えない
オールオン4症例
術前の左右の頬骨と上顎前歯部の顎骨模型
オールオン4症例
術前の左右の頬骨と上顎前歯部の顎骨模型に適応したサージカルガイド
オールオン4症例
下頬骨と前歯部にサージカルガイドを適合させたところ。ザイゴマインプラントは通常の顎骨の歯槽突起に埋めるインプラントとは異なり、頬骨にインプラントを埋入する。しかし、頬骨の埋入部位は歯槽頂から距離がある上に、途中は上顎洞内をインプラントが貫通することになる。使用するインプラントの長さは通常のインプラントは18mm以下だが、ザイゴマインプラントは35mmから55mmと長いインプラントを使用することになり手術は非常に難しい。
オールオン4症例
手術時上顎咬合面觀
オールオン4症例
粘膜骨膜弁を全層弁で剥離
オールオン4症例
左側上顎洞側壁
オールオン4症例
サージカルガイドでドリルのスターテイングポイントを印記
オールオン4症例
ドリルサイズを上げる
オールオン4症例
上顎洞側壁にスロットをピエゾで形成
オールオン4症例
シュナイダー膜を剥離し上顎洞内に空洞を確保する
オールオン4症例
頬骨にインプラント埋入窩を形成
オールオン4症例
上顎洞内を通過させて頬骨にザイゴマインプラントを埋入
オールオン4症例
続いて上顎前歯部にインプラントを埋入
オールオン4症例
反対側の上顎洞側壁を明示
オールオン4症例
同様に上顎洞側壁にスロットを形成し上顎洞粘膜を剥離し、上顎洞内に押し込む。
オールオン4症例
ザイゴマインプラントを埋入
オールオン4症例
左右のザイゴマインプラントと4本の前歯部インプラントを埋入したところ
オールオン4症例
縫合終了
オールオン4症例
手術後上顎咬合面觀
オールオン4症例
その後、インプラントに仮歯を装着。それから経過観察後、一年経過してから最終補綴物を装着
オールオン4症例
上顎最終補綴物装着時パノラマレントゲン
オールオン4症例
上顎最終補綴物
オールオン4症例
上顎最終補綴物
オールオン4症例
上顎最終補綴物
オールオン4症例
上顎最終補綴物
オールオン4症例
上顎最終補綴物が装着された前方面觀
オールオン4症例
上顎最終補綴物が装着された咬合面觀
オールオン4症例
下顎前突を感じさせない自然な口元
オールオン4症例
自然な笑顔です。

吉岡歯科医院の
公式サイトで他の症例を見る

吉岡歯科医院に
問い合わせる

自分の歯の状態に近いオールオン4の症例は?