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症例010.女性の上下顎オールオン4症例(70代)

症例概要

来院の経緯 下顎の入れ歯が痛い上に動き回って食事ができない。上顎の入れ歯が落ちてきて食事が困難になってきた。
治療にかかった費用 上顎300万円/下顎230万円
治療のリスク 不自由な義歯(入れ歯)を長期間使用してきた場合、顎関節の変形が起こったり、習慣性の咬合位や咬合高径が不正になり、最終的な補綴物の顎位が安定しづらいことが多い。対処法としては仮歯を入念に調整しながら、顎の動きや、顔貌との調和などを注意深く観察して補綴物を作成する必要がある。
予後について この患者さんは治療後4年間経過しているが、最終治療後大きな変化は無く、インプラント本体も安定しているし、補綴物の顎位も安定している。
治療を考えている人へのアドバイス 何度も歯科治療を繰り返し、歯牙を徐々に失った場合、咬合高径が不正になったり噛む位置が本来の位置からずれている場合が多い。当院では若かった頃の昔の写真などから、咬合高径や口元の表情など失われた顔貌の回復を心がけて治療をしている。昔と比べて、顔貌が著しく変化した場合は、現在の噛む位置を根本的に再構成する治療工程が必要になる。

治療内容の詳細

患者さんは下顎の入れ歯の不調を訴えてきたので、最初に下顎のオールオン4を行った。それが非常に調子が良いとのことで、後から上顎もオールオン4を行うことになった。噛み合わせは上下顎の噛み合わせで成立するので、補綴物の作成は同時に行った。

症例
初診時パノラマレントゲン写真
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初診時デンタルエックス線写真
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初診時の顔貌
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初診時の正面觀
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初診時上顎面觀
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初診時下顎面觀
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下顎オールオン4インプラント埋入終了時パノラマレントゲン写真

この症例では2018年時点で最も世界的に販売されているストローマン社製のインプラントを使用している。このメーカーは、多くのインプラントメーカーが吸収と合併を繰り返す中で、その資本は創業当初からストローマン社のもので、会社自体の歴史も最も古い老舗インプラントメーカーだ。

また、他のメーカーでは他社が開発したインプラントを自社製品として販売している場合があるが、このインプラントはゼロからの自社開発ということも評価できる。下顎は上顎に比べて骨質が良好な場合が多いので、通常4本の最低限での本数でのオールオン4を行う場合が多い。

この症例では骨質が下顎としては脆弱だった為、インプラントの先端部を下顎皮質骨部に当てて咬合力に対して抵抗力を高める埋入を行っている。以下に下顎インプラント埋入時の写真を供覧する。

症例
手術時の術前下顎面觀
症例
粘膜骨膜弁を全層弁で剥離したところ
症例
オトガイ孔を明示し、下歯槽神経を損傷しないように注意して後方のインプラントを埋入。
症例
顎堤が細い為、骨折しないように十分配慮してインプラント埋入を行う。
症例
下顎に4本のインプラントが埋入されたところ。
症例
手術を行った当日に、固定式の仮歯が下顎に装着された状態
症例

数ヶ月後、上顎のインプラント埋入を行う。上顎は骨が非常に薄く、骨質も非常に悪かったので、CTで骨のある場所、そして骨質が良い場所を選んで、その場所にピンポイントでインプラントを埋める為にコンピュータシュミレーションで作成したサージカルガイドを用いた。

また、脆弱な骨質でも十分な初期固定を得る為に、レーザーロック機構を採用したバイオホライズンズインプラントを採用した。

この症例では骨幅が非常に狭く、他のメーカーのインプラントではマルチユニットアバットメントの使用ができないのだが、世界で唯一3.0mmのテーパーインプラントでマルチユニットアバットメントが使用できるのは、バイオホライズンズインプラントの大きな武器だと思う。

症例
手術時の術前上顎面觀
症例
手術時の術前の状態。(手術台で撮影しているので上下は逆になっている)
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外科用ステントを装着したところ
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この症例では手術侵襲を減らす目的でフラップレスサージェリーと呼ばれる、歯肉弁を剥離しない手術法を選択した。

症例

前歯部の1本のインプラントのみは抜歯をしてから通常のインプラント手術を行った。

症例
手術直後の上顎の前方面觀(手術台で撮影しているので上下は逆になっている)
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手術を行った当日に、固定式の仮歯が装着された状態
症例
手術を行った当日に、固定式の仮歯が装着された状態
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手術を行った当日に、固定式の仮歯が装着された上顎の状態
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最終補綴物の骨格となるチタンフレームをCADCAMで削り出し、咬合器で上下関係を確認した状態。
症例
症例
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上顎最終補綴物
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上顎最終補綴物
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下顎最終補綴物
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治療終了時の正面觀
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治療終了時の斜左面觀
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治療終了時の斜右面觀

オールオン4の治療の素晴らしい価値は、歯だけで無く、無くしてしまった歯茎までもを再現するので、治療後は素晴らしい生き生きした表情を得ることができるというところにある。

症例
治療終了時の口元正面觀
症例
治療終了時の口元正面觀
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治療終了時の上顎面觀
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治療終了時の下顎面觀

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