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症例008.女性の上顎オールオン4症例(50代)

来院の経緯 上の入れ歯が落ちてきて食事が出来ない。
治療にかかった費用 上顎300万円
治療のリスク

オールオン4というコンセプトはパウロ・マロが提唱したものだが、上顎において使用するインプラントは長さが16mm以上を用いるのが理想的で、基本的には短い前歯部でも11mm以上のインプラントを使用することが成功の条件としている。ところが、この症例では骨量が少なくて通常スタイルのオールオン4を行うことは出来ない。

そこで、右側はインプラントを埋入できる骨量が全く無かったのでパウロ・マロが提唱するザイゴマインプラントを使用し、左側は短いインプラントを使用した。そして、左右の上顎結節部にもインプラントを埋入した。手術当日に動かない固定式の仮歯を装着する為に、35N以上の初期埋入トルクを達成出来た上顎前歯部の4本、右側に装着したザイゴマインプラントと上顎結節部のインプラントに即時負荷をかけ、十分な初期固定が得られなかった左上のインプラント3本は待時負荷をかけることにした。

この症例のように骨量が少なかったり、骨質が悪い場合には十分な初期固定が得られない場合がある。それを見越して多めのスペアインプラント埋入するなどの対策を取る必要がある。

予後について

この症例では、結果全てのインプラントがインテグレーションを達成した為、予備にスペアインプラントとして埋入した左側の上顎結節部のインプラントはスリーピングとして、今回は補綴には組み込まなかった。

インプラント埋入から4年経過時点で問題なく機能しているが、レントゲン的にはインプラント周囲の若干の骨吸収を認めるので、注意して経過観察する必要がある。

治療を考えている人へのアドバイス

通常のインプラント治療は元に歯が埋まっていた歯槽骨部にインプラントを埋めるのだが、オールオン4は既に無くなってしまった歯槽骨部では無く、顎骨、特にインプラントの先端部は鼻腔底などの顎骨の皮質骨に支持を求める治療法だ。そんな訳で通常のインプラント治療とは全く違う考え方と技術と経験が必要になる。

しかし、オールオン4を用いることで、即日で動かない仮歯が装着出来たり、サイナスリフトなどの骨移植を回避することが出来る。ほとんどの歯牙が使用できる状態で無かったり、元々、歯がほとんど無いような状態の場合、オールオン4は非常に有効な治療法だと考えられる。

治療内容の詳細

オールオン4症例
初診時パノラマレントゲン写真
オールオン4症例
初診時前方面觀
オールオン4症例
初診時上顎咬合面觀
オールオン4症例
初診時下顎咬合面觀
オールオン4症例
上顎インプラント埋入直後のパノラマレントゲン写真
オールオン4症例
インプラント手術当日の仮歯が装着された口元
オールオン4症例
インプラント手術当日の仮歯が装着された状態の咬合面觀
オールオン4症例
治療終了時のパノラマレントゲン写真
オールオン4症例
治療終了時の顔貌
オールオン4症例
治療終了時の前方面觀
オールオン4症例
治療終了時の横顔
オールオン4症例
治療終了時の前方面觀

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