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オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリットについてまとめました。メリットの多いオールオン4ですが、治療行為である以上、必ずリスクもデメリットも存在します。現代のすべての医療において、医師・歯科医師の説明のみならず、患者さんご自身でも積極的に情報を収集する姿勢が重要と言われています。

自由診療のため費用が全額自己負担になる

オールオン4は健康保険適用外の自由診療となるため、費用が全額自己負担になります。医療機関によって金額が異なりますが、平均最低額は180~240万円ほど。医療機関の中には低価格を広告している場合もありますが、著しく低価格な場合はその品質について、または追加料金の発生について、しっかりと確認を取ることが賢明でしょう。

医療費控除や分割払いなどを利用することで、経済的な負担を軽くする方法がいくつか存在します。自由診療は比較的高額になる傾向がある一方で、支払い方法については個々の医療機関の裁量に委ねられていますので、ある程度の自由がきく場合があります。詳しくは医療機関にお尋ねください。

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少数の天然歯が残っている場合に抜歯が必要

オールオン4治療は基本的に片顎・もしくは両顎の、全部の歯が存在しないことで成立します。そのため、オールオン4の対象となる患者さんは、「歯のない方・ほとんど歯のない方・歯はあるが、実際は残せない程悪い状態の歯ばかりの方」などです。ある程度歯が残っており、それらが歯単体としてはまだ健康な歯である場合、患者さんの価値観と合わせて、よく歯科医師と相談する必要があります。

基本的に、歯科医師も、患者さんも、できるだけご自身の歯を残したいと考えているはずです。しかしながら歯は、1本だけでは存在価値はさほどなく、口腔という咀嚼・嚥下・発音・審美を司る機械の歯車として、他の歯やインプラントなどの人工物と協調して機能しなければいけません。

個々の歯に固執するあまり、全体の機能が妥協的な状態になっている方もいます。一方で、機能を得るために、多くの歯を犠牲にされる方もいます。

どれほどの機能を得るためにどれほどの歯を犠牲にして良いのでしょうか。ここに明確な決まりはなく、患者さんはご自身でも勉強し、担当医と十分相談したうえで、納得して決定しなければなりません。まずは、歯科医院を受診して個々の歯がどのような状態なのかを知ることが第1歩となります。

オールオン4治療ができる歯科医が少ない

オールオン4は患者さんにとってメリットが大きい治療方法なのですが、治療を行う歯科医師にとっては大変高度な技術が求められる治療であり、決して安易に行われるべきものではありません。治療に当たる歯科医師の一人一人が、従来のインプラント治療からオールオン4まで精通していること。歯科医師のみならず、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手もオールオン4治療に慣れていることが大切です。さらには、設備機器も大切です。

オールオン4に限らず、インプラント治療を行う医療機関であれば、外科器具や滅菌清潔設備やCTなど、さまざまな機器が必要となります。オールオン4治療はインプラント治療を行っている先生であれば誰でもできるというわけではありません。お住まいの地域にもよりますが、オールオン4治療を求めて、他県まで受診される方もたくさんおみえになります。歯科医療機関を選択される際には、オールオン4の実績を確認されると良いでしょう。

セルフケアと定期メンテナンスの習慣づけを

そもそも、どうしてオールオン4が必要なほど、お口全体の崩壊が進行してしまったのでしょうか?友人の多くがご自身の歯で食事ができている中、なぜご自身だけがボロボロなのでしょうか?原因はいったい何でしょうか?
オールオン4を受けられる患者さんの多くが、誤った歯磨きの習慣をお持ちであったり、食習慣の乱れや、歯ぎしり、噛み締めなどの悪い癖をお持ちです。また、喫煙や糖尿病などの全身の問題も併せ持つことが多いようです。これらは広い意味での生活習慣病と言えます。

誤った生活習慣や全身の疾患を放置すると、どのような治療であっても、短期間でトラブルが生じる可能性があります。トラブルを防ぐためにはご自身でのセルフケアと、定期的なメンテナンスが欠かせません。とくに、生活習慣に根ざした問題は、一度努力して改善しても、またすぐに悪い習慣に戻ることが多く、定期的にメンテナンスに通って、医療機関のフォローを受けることで、気長に習慣付けていくことが必要と言われています。

これは、オールオン4のみの話ではなく、すべての歯科治療に共通することですし、本来であればデメリットでもありません。デメリットであったり、めんどくさいと感じてしまう、これまでの習慣を変えることが最も大切な治療なのかもしれません。

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重度の糖尿病・高血圧などの全身疾患がある患者さんは要注意

オールオン4はインプラントを埋める手術を伴います。したがって、手術に悪影響を及ぼす全身の病気はないか、もしくは、手術が悪影響を及ぼす全身の病気がないか、一度確認をする必要があります。持病のある方・お薬を飲まれている方・最近体に不調のある方は、どんな些細なことでも結構ですので、歯科医師に申告してください。会社の健康診断の結果や、人間ドックの結果、最近内科で行った採血の結果なども大変有用な資料となりますので、ぜひお持ちください。

最近健康診断を受けていない方、お医者さんにかかられていない方は、歯科医師より内科等の受診をお願いする場合があります。持病の内容や程度が明らかになり次第、歯科医師は手術と病気が双方に及ぼす影響を考え、場合によっては医科の先生と相談を行ったり、手術内容を変更したり、医科の治療時期と歯科の時期を調整したりする場合があります。そして、一部の重篤な全身疾患をお持ちの場合、オールオン4に限らず、歯科治療を休止し、医科の治療を優先して頂く場合があります。歯科医師は、全身の疾患について、医科の受診を勧めることはできますが、治療をすることは法律上できません。患者さんは日頃から、主体的にご自身の全身の状態に関心を払い、医科の医療機関も受診され、健康管理を行うことが必要です。

オールオン4治療のデメリットまとめ

その他オールオン4についての総合的な内容は以下のページで紹介しています。

これからオールオン4をやろうか悩まれている方や、インプラントに失敗して悩まれている方は是非確認してみてください。

>>ボロボロの歯が1日で蘇る!オールオン4治療のいろは【歯科医師監修】

自分の歯の状態に近いオールオン4の症例は?