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基礎知識・オールオン4のメリット

オールオン4は患者さんの身体に負担が掛かりにくく、費用も抑えられます。天然歯とほぼ変わらない咀嚼機能を取り戻すことができ、食事を楽しむことが可能です。ほかにも、さまざまなメリットについてご紹介します。

オールオン4とは

ポルトガルの歯科医師が開発したインプラント治療

All-on-4治療コンセプト
引用元:ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社
https://www.nobelbiocare.com/jp/ja/ホーム/
products-and-solutions/treatment-concepts/all-on-4.html

オールオン4(All-on-4)は2000年代になって日本に持ち込まれた新しい技術です。開発したのは、ポルトガルの歯科医師パウロ・マロ氏。ほとんどの歯を失った人への施術が可能で、天然歯とほとんど変わらない自然な口元と噛む力を取り戻すことができます。歯の機能回復はもちろん審美性にも優れているオールオン4ですが、日本では自由診療のため、総入れ歯と比べると費用が高くなる傾向にあります。しかし、従来のインプラントに比べると患者さんへの負担が少なく、費用も比較的抑えることができるのです。

オールオン4の満足度

厚生労働省が発表した「歯科インプラント治療のためのQ&A」によると、「インプラント治療と他の補綴治療との比較について」の項目において、ボーンアンカードブリッジ(オールオン4の完成状態)は、審美性・咀嚼機能・食事の快適性・発音機能など総合的満足度が高いと公表されています。

オールオン4の仕組みと、従来のインプラントとの違い

All-on-4治療コンセプト2
引用元:ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社
https://www.nobelbiocare.com/jp/ja/ホーム/
products-and-solutions/treatment-concepts/all-on-4.html

オールオン4は上下の顎に最低4本ずつのインプラントを埋め込み、奥歯から前歯まで一体となった人工歯を装着する画期的な治療法です。これまで従来のインプラントは天然歯と同じ向きや位置にしかインプラントを入れられませんでしたが、オールオン4なら斜めに埋入するなど、本来の歯のあった位置以外の骨も有効活用することができます。

もともとインプラントとは、歯を失った部分の顎骨に穴を開けて、インプラント体と呼ばれる人工歯根を埋めてその上に人工歯を装着する治療法です。 従来の方法だと、失った歯と同じ数分のインプラントを埋入して義歯を装着する必要がありました。さらに、インプラントを支える骨が少ない場合は骨を形成する手術が必要でした。オールオン4はこれらの従来のインプラント治療に必要であった負担を減らすことのできる画期的な治療法なのです。

オールオン4のメリットとデメリット

メリットその1・治療期間を短縮できる

オールオン4を行わずに、従来のインプラント治療で同様の治療効果を得ようとした場合、多くの場合で骨造成治療という追加治療が必要でした。骨造成治療は、腫れや痛みなど患者さんの負担が大きい上に、治療の適応範囲や治療効果も限局的で、さらには約6~12カ月以上の安静期間をインプラント治療を行う前段階の処置として必要としました。

一方、オールオン4は設計の自由度が高く、必ずしも従来必要であった部位に骨を必要としない場合も多く、骨の多く残存する部位を選択的に利用することで、骨造成治療を可及的に避けることができます。結果として治療期間が6~1カ月ほど短縮できる可能性があります。

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メリットその2・手術したその日に歯が入る

オールオン4は最短で、手術同日に仮歯を付けることができます。柔らかい食べ物なら治療を受けた当日から食べることができます。従来のインプラント治療では1本の歯の抜けた部分に対して1本のインプラントが必要でした。多くの歯を失っている患者さんにとっては、身体への負担が大きく、完成まで入れ歯のまま数年過ごす必要があることもありました。オールオン4なら歯のない期間を大幅に短縮することが可能です。手術当日に外観の整った歯と口元を手に入れることができます。

オールオン4の即日治療について詳しく見る

メリットその3・身体の負担を軽減できる

歯のない人への治療に適したオールオン4。従来のインプラントとは違い、上下の顎に最低4本ずつ土台となるインプラントを埋入して、前歯から奥歯まで一体となった人工歯を装着します。歯を支える顎の骨が少ない人や薄い人にも大掛かりな骨移植などを避けることで、身体への負担を軽減した治療が可能です。従来のインプラントでは、歯の抜けた部位1部位に対して1本のインプラントの埋入が基本で、本数が多くなるとその分手術の負担も多くなることが一般的でした。さらに、顎の骨が少ないと追加の骨造成手術が必要でしたが、既存の骨を柔軟に活用できるオールオン4では、骨移植などの手術を極力避けることができます。オールオン4は身体への負担を減らすことができる治療なのです。

オールオン4の痛みや身体の負担について詳しく見る

メリットその4・費用が抑えられる

インプラント治療のひとつであるオールオン4は上顎・下顎に最低4本ずつの合計8本以上の土台となるインプラントを埋入して人工歯を支えます。従来のインプラントに比べて、費用を大幅に抑えることが可能。健康保険の総入れ歯に比べると高額になってしまいますが、機能回復の面で見るオールオン4には敵いません。一般的に総入れ歯は話しづらい・食べ物を噛みにくいといったデメリットがあり、顎の骨が痩せてしまうと作り直す必要がでてきます。オールオン4なら天然歯があるときとほとんど変わらずに、根菜類や肉類などの硬い食事も楽しむことができます。

オールオン4と入れ歯の費用について詳しく見る

メリットその5・美しい歯並びになる

オールオン4は天然歯に見える美しい歯並びを実現します。オールオン4は、基本的に上顎、下顎もしくは両方の歯を一切利用せず、インプラントにのみ支えられた人工歯列を用いますので、既存の状態の悪い歯並びによる影響がほとんどありません。歯並びがガタガタで、歯周病も進行してしまっている方であっても、オールオン4により以前よりも綺麗で、その方に合う明るい笑顔を取り戻すことができます。歯の色も選択できますので、モデルのように綺麗な歯並びや白い歯を手に入れることも可能ですし、あえて歯並びをわずかにずらす演出を加えて、違和感のない、年齢相応な自然な口元に仕上げることもできます。

オールオン4の歯並びについて詳しく見る

オールオン4のデメリット

どのような治療にもいえることですが、オールオン4にもデメリットは存在します。オールオン4の土台となるインプラントの埋入には、外科手術が必要。確かな技術力と知識を持つ、歯科医師のもとで治療を受ける必要があります。腕の良い歯科医師だけでなく、衛生面に配慮した設備や機器も重要。オールオン4のデメリットを知った上で、安心して治療を受けられるクリニックや歯科医師を選ぶことが大切です。

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自分の歯の状態に近いオールオン4の症例は?